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終末期医療という問題

安楽病棟 (新潮文庫)安楽病棟 (新潮文庫)
(2001/09)
帚木 蓬生

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様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた、相次ぐ患者の急死。理想の介護を実践する新任看護婦が気づいた衝撃の実験とは? 終末期医療の現状と問題点を鮮やかに描くミステリー!


・・・と本の説明がなされていたので、もっとミステリー度が高い小説かと思っていました。でも実際にはルポとかノンフィクションもののような作品でした。

 著者は精神科医です。なので看護師や病棟の動きはとても緻密に描かれています。痴呆老人を介護する様子は、まさにノンフィクションと言えるでしょう。日ごろ、痴呆(いまは「認知症」と言い換えられていますが)の老人に接することがない読者にとっては、この痴呆病棟だけでもカルチャーショックかもしれませんね。本当によく描かれているんです、老人の行動や介護する人の心理が。

 最終章で謎が一気に解けます。あぁなるほどそうだったのかと。ただ、なんだかすっきりしない・・・。職場にもよるのでしょうが、薬の管理体制が良いとは言えないですね(苦笑) 
 私の親戚が入院中、見舞いに行ったら他人の名が書かれた薬が置かれていました。「この薬、違ってませんか」と看護師に言うと「あら」だけでしたそういえば。病院は患者数が多いし、医療のウエイトが大きいだろうから薬の管理もこんなもんなんですかねぇ。読んでいてちょっと怖くなりました。
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挫折

 はじめの2章だけ読んだけど、そのあとしばらく読みすすめて挫折した。

ゴシップ的日本語論 (文春文庫)ゴシップ的日本語論 (文春文庫)
(2007/10)
丸谷 才一

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 丸谷さんの文章は読みやすい。でも内容についていけなかった。
日本語を、国文学とか民族学的に研究したことのある人や、そういう分野に興味のある人には向いている本かもしれないと思う。
 分からないなりにも、なんとか最後まで読んでみたかったのだけど、残念。

結局買うのよね。

 4月から、介護福祉士養成課程のテキストを読んでます。というか読まんといけんのです。昨日は家にひきこもって2科目のリポートを作成しました。えらく疲れて今日はもうテキスト読みたくない(笑)

 一期生(20年前!)の先輩に用語辞典を譲っていただいたのだけど、国家試験を受けるのにちょいと心もとなく、最新版に買い換えました。
介護福祉用語辞典介護福祉用語辞典
(2007/01)
中央法規出版編集部

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 以前「痴呆症」と呼ばれていたものは現在「認知症」に言い換えられています。介護保険制度も改正されました。これからはこの辞書を頼りに勉強していきます。

 この辞典を買うために本屋に行ったんだけど、結局?やっぱり?他にも買ってしまった・・・。

まず、

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広告(コピー)に学ぶ

 私が大学で、商学を専攻したのは広告を学びたかったから。でも(すみません)、講義が面白くなくて・・・毎回テキストを棒読みするようなもので、生徒側も私語ばかり。授業に期待できない。自分で『広告批評』を買って読んだりしてましたが、結局、就職は広告とは無関係のところへ。

 でも、いまだに広告(コピー)が好きです。電車に乗れば、商品の説明コピーを隅から隅まで読んでしまいます。

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)
(2008/07)
鈴木 康之

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 中身のない文章は、食べたいものが入っていない弁当と同じです。 (本書236ページより)


 たとえば弁当を買おうと思うけど、どれも食べたい気分にならない。食べたいおかずがない。最後には消去法で選ぶ? そんな弁当屋はごめんです。
 たとえば自分のためだけに用意する昼食と、家族のための夕飯は違います。自分だけのことではないから、みんなの健康を気づかい、食欲をそそるようなおかずをあれこれ考えます。家族が、これおいしいね、また作ってねと言ってくれるような食事を作りたいからです。試食もするし、作り直すことがあるかもしれません。それは、自分以外の人に食べてもらうためです。

 文章を書くときにも同じことが言えると思います。秘密の日記ならともかく、文章は誰かに読んでもらうという前提で書かなければいけません。

 本書では、名作と言われたコピーが題材になっています。どれもおいしそうだし、食べてみたくなるものばかり。できるもんなら自分で作ってみたい。そのためには・・・
 どうすればこんなにおいしそうなコピーができるのか? ←ここが出発点です。

 作っては直し、作っては直して。ときには「何が足りない?」と家族に聞く。だっておいしい夕飯を作りたいから。
 文章も料理も、精進したいと思います。

神の沈黙

 よい本だと聞かされていたけど、あえて読んでいなかった。それはこの『沈黙』が、切支丹禁制にまつわる話だから。私はキリスト教徒ではないから、なんとなく、読まなくてもいいかなあと・・・。

内容(「BOOK」データベースより)
 キリシタン迫害史を背景とする緊迫のドラマの中に、神の存在を問い、信仰の根源を衝いて、西洋と日本の思想的対立を鋭くえぐり出す長編小説。谷崎潤一郎賞、ピエトロザク賞受賞。


 歴史の教科書にあるキリシタン弾圧という言葉では不十分だと思う。この本に描かれていたのは「穴吊り」という残酷な拷問であり、地を這い迫ってくるうめき声であった。垂れ流しっ放しの糞尿の臭いであり、太陽に照らされた庭土に残る血の痕であった。
 ロドリゴは悩む。やっと日本に渡ってきたのに彼ら切支丹を救えない。なぜあのお方は黙っておられるのか。「私」や信者の祈りははたしてあのお方に届いているのだろうか。そもそも神は存在するのか。

 金のために「パードレ」を売ってしまうキチジローが、忘れかけたころにひょっこり登場する。彼は聖書のなかのユダと重なる。キチジローは(読んだところでは)狡猾そうで臭い男だが、なんとなく憎めない。神を信仰しながらも目の前の利益を優先したりして、信徒らしからぬところに共感してしまう。苦しいときに「あぁ神様!」と祈ってしまうのは、私だけではないはずだ。
 ただ、姿形が目に見えないからといって、神の存在を疑っているわけではない。禁制下、切支丹たちは踏み絵をふんでも信仰は捨てなかった。


沈黙 (新潮文庫)沈黙 (新潮文庫)
(1981/10)
遠藤 周作

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 この本を読み始めて、最初のころは、内容が重くてどうしようという感じでした。最後まで読んでも、キリスト教徒ではない私には、この本は馴染まないんじゃないかと。でも実際は読み進めるほど、物語に引き込まれていきました。
 シリアスな題材ではあるけれど、遠藤氏の美しい文章に救われました。血なまぐさい背景を感じつつも、島や村の美しさ、そして農民の勤勉さ敬虔さに心を奪われます。これらもやはり、遠藤氏の緻密な描写があってこそなんでしょうね。

 ハリウッドで映画化、という話を聞きましたが、本当? この本をそのまま映像化するなんて可能なのでしょうか・・・? 本は自分の受容力に応じて読み進められるけど、映画となると、あの拷問の場面を・・・直視する自信がないかも(汗)




私について

チェリ

Author:チェリ
最後まで読まない(読めなかった)本も多いですが、基本的に本があれば幸せです。いつか図書館に住んでみたい。地震が起きたら本の重圧で動けないでしょう・・・そんな部屋に住んでいます。積読ばんざい! 本屋に行くと嬉しくて腹痛になりやすい人です^^;

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